樹木の「害虫」について
樹木を食べたり、樹液を吸って生存している虫が園芸害虫ということになり多くは昆虫類です。被害箇所付近にいる害虫はすぐにわかりますが、葉を食害して飛んで逃げたりする種類(甲虫類、バッタなど)、昼間は隠れて夜間活動して葉や茎を食害する種類(ヨトウムシ、ネキリムシ、ナメクジなど)、枝や幹、実の中、さらに根など直接見ることができない場所を食害する種類(カミキリムシ、甲虫類の幼虫など)、葉裏などに寄生して樹液を吸う小さくて見つけにくい種類(ハダニなど)などがいます。何よりも一般の庭に植えてあるサザンカや椿に生息し、チャドクガやカシに生息するイラガなど、被害が多い虫は早めに駆除したいものです。
樹木の「病気」について
うどんこ病などは白い病原菌、すす病は黒いの胞子を、直接見ることができますが他の糸状菌(カビ)、細菌、ウイルスなどの病原菌は肉眼では観察することはできません。
そのため現れた症状によって判断することになります。
末期症状になれば病原菌の種類が特定できますが、初期のうちは原因がはっきりしないことも多いです。
灌水、肥料等の栽培管理などに問題がなければ、病原菌による症状と考えて、拡大を防ぐために早めに殺菌剤を散布するなど対策をとるようにします。
参考に住友化学園芸さんのサイトを記します。
ここには、代表的な害虫や被害症状の写真が記載されていますが、「症状から探す」では樹木や植物の各部位ごとに、被害症状による病害虫の見分け方が記載されています。
また、同じ病原菌によって被害を受けても被害箇所、植物によって異なった症状が現れることがありますが、類似症状を探して原因となる病気の目星をつけることができます。
植物を元気に育てる肥料とビタミン
肥料
動物も植物も生きるためには栄養の補給が必要です。
動物は栄養の補給を主に食べ物を摂取することで行います。
一方、植物は光合成を行い、水と二酸化炭素から炭水化物を作り出します。
さらに、それ以外の植物体を構成する養分(アミノ酸の原料となるチッ素や、その他のミネラル成分)は主に土壌中に含まれているものを根から吸収します。
この養分を人の手で補うものが「肥料」です。
ビタミン
動物も植物も生きるためには栄養の補給が必要です。
動物は栄養の補給を主に食べ物を摂取することで行います。
一方、植物は光合成を行い、水と二酸化炭素から炭水化物を作り出します。
さらに、それ以外の植物体を構成する養分(アミノ酸の原料となるチッ素や、その他のミ肥料成分とは違いますが、ビタミン類を植物に与えると、生育がよくなったり悪い生育環境のもとでも耐えられることが確かめられています。
特にビタミンB1は葉面散布でも効果があり、吸収されたビタミンB1は生育の盛んな所に集まり、細根の発生や伸長に効果を上げます。また、光合成量も増加し、生育全体がよくなります。
開花時期も早くなったり、開花数、結実数の増加も見られます。