お客様に知っていただきたい剪定の基本
BASIC
基本剪定
剪定といっても様々な方法がありますが、ここでは大きく分けて強剪定と軽剪定の2種類を説明します。
強剪定
太い枝やたくさんの枝を一度に、大胆に切る剪定方法です。
大きくなりすぎた木を短くして小さくまとめたり、形を大きく変えたりする目的で切り込みます。また、強く切ることで新芽の生長を促す効果もあります。
強剪定は一度に多くの枝や葉を切り取られるため、樹木にとって負担が大きい方法です。今日剪定の時期は、3月下旬~4月下旬の新芽が出る前、または5月下旬~6月の新葉が落ち着いたころがお薦めです。
軽剪定
不要な枝葉を間引いたり、伸びすぎた枝を適度に短く切る軽めの剪定方法です。
伸びすぎた枝を切ることにより、日当たりや風通しをよくし、病害虫を予防します。
基本剪定に比べると木に与える負担が小さいので、樹木の生長によって枝葉が伸びて樹形が乱れてきたらその都度おこないます。
軽剪定の時期は、春に花の咲いた後に剪定するものや、秋に実や葉を落とし冬に向かうための準備期間に剪定するものなど大きく分けて2つです。
もちろん年中剪定することは可能ですが、適切な時期に適切な方法で剪定します。
剪定枝
では不要な枝とはどんな枝を言うのでしょうか。下記に主な不要枝についてイラストを交えてご説明します。
内向枝:幹の内側に向かって伸びる枝
絡み枝:幹や他の枝に巻き付くように伸びる枝
交差枝:他の枝と交差して重なるように生えた枝
下垂枝:地面に向かって下向きに伸びる枝 (逆さ枝)
車 枝:1箇所から枝が3つ以上分岐している枝
ひこばえ:株元の地面から伸びる枝
平行枝:他の枝と近い位置で平行して生え、日当たりを妨げる枝
徒長枝:上に向かって他の枝より突出して強く伸びる枝