庭木の主な種類

庭の植木は、一度植えると何十年も同じ場所で生き続けます。
たくさんの種類があるので、どれが本当に自分の好みなのかよくわからなくなります。
長い間の付き合いになることを考えると、庭の大きさに合わせた樹木を選ぶのがポイントです。今回は、その選び方のポイントをご紹介します。
これまで伺ったお客様の中には「最初は良かったけど大きくなりすぎて隣にはみ出して困っています」とおっしゃる方が少なくありません。
数年後の庭をイメージしながら選定します。樹高の基準も諸説ありますが、正式な基準はありません。実際に庭の剪定をやってみて分けると下記のように考えられます。

高木樹

高木樹とは、樹高5m以上の樹木のことです。一本でも風格が出て、ヒマラヤ杉やクロガネモチといったシンボルツリーとして玄関先や庭の中央に植えると景観がぐっと締まります。

中木樹

中木樹は、樹高2~5mくらいの樹木のことです。
カシやカイズカイブキなど数本を横に並べて生垣や目隠しに使われることが多く、金木犀、花水木やサルスベリなど香りのよい花を咲かせる存在感のある花木が豊富に揃います。

低木樹

低木樹は、樹高2m以下の樹木のことです。目の高さ程度に仕立てられ、自分で手入れできる手軽さが魅力です。サツキやツツジなど花が群れ咲くタイプやキンカンやナンテンなど色鮮やかな実をつけるものが人気です。

樹木の種類

次に考えたいのは、樹木の性質です。たとえば枝葉が横に広がるタイプを道路近くの場所に植えると、ブロック塀からはみ出して通行人の妨げになる可能性があります。
落ち葉の掃除が必要な落葉樹や、花びらや熟れた実が下に落ちる樹木などもあるので性質も考慮して選ぶのがお薦めです。

高木樹

高木樹とは、樹高5m以上の樹木のことです。一本でも風格が出て、ヒマラヤ杉やクロガネモチといったシンボルツリーとして玄関先や庭の中央に植えると景観がぐっと締まります。

針葉樹

針葉樹には、常緑樹と広葉樹の2タイプがあります。
常緑針葉樹とは、針のように細い葉っぱを1年中つける樹木のことです。
病害虫の発生が少なく、松、ヒマラヤスギ、コニファーやカイヅカイブキなどシンボルツリーから生垣まで幅広く利用できます。ただ、剪定がややむずかしいため、プロに任せた方が無難です。
落葉針葉樹とは、針のように細い葉っぱをつけ、冬になると葉っぱが落ちる樹木のことです。他の種類に比べて選択肢が非常に少なく、庭木として利用できるのはサイプレス、イチョウ、メタセコイアなどごく限られたものだけになります。

庭木の役割

庭木は読んで字のごとく、庭に植えてある樹木を示します。その木、一本一本がそれぞれ役割をもっています。主な役割として下記のようなものがあります。

シンボルツリー

その庭の象徴となる、もっとも目立つ樹木
また、結婚や誕生日など記念の為に植えた樹木もそうです。

門かぶり

門の上部に這わせて構える樹木


生垣

道路を隔てるため、隣地との境界を区切るために植えられた樹木

目隠し

公道や隣地から覗かれないように目隠しするために植えられた樹木

グランドカバー

庭の地面を覆うための樹木

いずれにしても、庭木を利用して庭の雰囲気を色々と変化をつけることができます。いろんな庭木を組み合わせて自分の好みの庭を演出できます。

また、樹木は地植えする場合、根づいたら簡単には動かすことができないので、どんな種類の木がいいのか、どんな特徴の木を植えるか慎重に選択することをお薦めします。